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コラム: 「たら・れば」を経営改善に活かす方法

先日のサッカーアジアカップ「日本vsUAE」は、残念な結果でしたね。

負けることは全く予想していなかったので、その日の晩はいろいろ考えて
しまい、寝付けませんでした(^_^;)

「アギーレ監督が、コンディションの悪い選手を先発させなければ・・」
「立ち上がりで、ディフェンダー陣の連携が崩れなければ・・」
「柴崎のFKがもう少し左に飛んでいたら・・」
「武藤や豊田のフリーで放ったシュートが決まっていたら・・」
「後半終了間際、香川がシュートを決めていれば・・」
「長友の肉離れがなければ・・」
「本田が最初にPKを、きっちり決めていたら・・」
「川島が1本でもPKを止めていれば・・」

などと次から次へと「たら・れば」を考えて、悔しがっていたのです。
「そんなこと考えても、どうしようもない」と知りつつ。。

この「たら・れば」。
中小企業の社長の口からも、よく聞かれる言葉です。

「あの会社と取引をしていなければ・・」
「あの投資を実行ていたら・・」
「あの社員を雇っていなければ・・」
「無理な借入をしていなければ・・」

経営で想定外の結果を目の当たりにし、後悔の念と共にこうした言葉が
出てきてしまうのですね。

私のように寝付けないぐらいで済んでいたらいいのですが、経営の場合は
そうも言っていられません。
いくら「たら・れば」を唱えていても、経営は良くならないからです。

言っても無駄、とわかっていてもつい口にしてしまう「たら・れば」。
この「たら・れば」を経営改善に活かす方法をお伝えします。

1.予め最悪の状態を想定しておく

「たら・れば」の悪いところは、それを考えるとショックが大きく、
次の行動に移れなくなってしまうことです。

会社内外の環境が日々変化する状況で、いつまでもショックを引きずって
いて、いいわけありませんよね。

動けなくなる原因がショックにあるのであれば、予めショックを受けずに
済むように、最悪の状態を想定しておけばよいのです。

新規取引や投資、人材採用、新規借入等を検討する際に、「実行した場合
には、どのくらいの損失を蒙る可能性があるのか」リスクを予め想定して
おいてください。

中小企業の社長は「どのくらいの利益が見込めるか」というリターンは、
想定しているのですが、リスクについてはあまり考えていないのが現状です。

これに対して、大企業はリスクとリターンはきちんと数値で算出してから、
実行の可否を判断します。

「最悪の状態は考えたくない」という気持ちはわかりますが、私情は挟まず
に、冷静かつ客観的な視点で予め想定しておくようにしましょう。

2.「たら・れば改善リスト」を作る

予め最悪の状態を想定していても、現実にそういう状態になってしまうと
やはり「たら・れば」と考えてしまうものです。
考えてしまうものは仕方ありません。

そこで、これを経営改善のチャンスと捉え、「たら・れば」の具体的内容を
全て紙に書き出してください。

例えば人材採用で「彼を採用していなければ・・」と考えるようになった
時点で、

・募集時期をもっと早くしていたら・・
・あの人材紹介会社に依頼しなければ・・
・採用条件をもっと理にかなったものにしておけば・・
・採用面接で、あの質問をしておけば・・

などのように、できるだけ具体的に細分化して「たら・れば」の項目を書き
出します。

そして、それぞれの項目ごとに改善策を考え、各項目の右側に書いてください。

・募集時期は、通常業務が落ち着く○月とする
・人材紹介会社ではなく、同じ業界で知り合いのAさんに頼む
・採用したい人材像を明確にして、募集要項に記載する
・採用面接では、経歴よりも創造性を試すような質問をする

というように、改善策も具体的に書きます。

このようなリストを作ることで、過去の失敗を次の成功につなげる礎とすること
ができます。

3.社員に率直に気持ちを伝える

もう一つ是非やっていただきたいのが、「たら・れば」と思った気持ちを率直に
社員に伝えることです。

特に真面目な社長ほど、自分の判断ミスを一人で抱え込んでしまい、暗くなった
り、イライラしたりするものです。

しかし、これでは社員は疑心暗鬼になって社長に近づきにくくなってしまいます。
会社の業績は社長一人が頑張って上げるものではなく、全社員が一丸となって
頑張ってこそです。
リーダーの社長が何を考えているのかがわからないと、社員は動けませんよね。

自分の判断で失敗したら「今回は上手くいかなかった。とても悔しい。でもこの
失敗を無駄にしないよう次はこのような対策を講じる!」と潔く社員に伝えてく
ださい。

中小企業の社長に変な見栄やプライドは必要ありません。
社長と社員の気持ちを一つにすることが、業績アップの唯一の方法と考えて、
前向きに進みましょう。

いかがでしょうか?
これら3つのポイントを押さえて、ネガティブな「たら・れば」をポジティブな
「たら・れば」に変換すれば、明日への未来を開くことができます(^^♪

中小企業診断士 増子慶久
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2015-01-25 | Posted in columnNo Comments » 
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